外来診療、訪問診療、デイケア
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外来診療案内

診療時間

9:00~12:00
14:00~17:00 - - -
・・・隔週

受診の方へ

  • 初診・再診共に完全予約制となっておりますので、診療時間をご確認の上、電話でご予約ください。初診時はかなりお時間がかかりますので、余裕を持ってお越しください。連絡が無く約束のお時間より30分以上ご来院が無い場合は、予約をキャンセルさせていただきます。
  • ご家族だけの相談診療や、セカンドオピニオンのご要望もお受け致します。
  • 受診の際には、健康保険証・医療証・介護保険証、お薬手帳などをお持ちください。
  • 他の医療機関におかかりの場合は、可能な限りで結構ですので紹介状をお持ちください。
  • カウンセリング・心理検査だけの受診はできません。

費用

  • 一般診療・もの忘れ外来・発達外来については、全て保険診療として国によって定められた手順に則って所定の金額を算定いたします。予約料等はかかりません。
  • ご家族の相談外来やセカンドオピニオンを目的とした受診につきましては、全額自費となります。
  • 各種心理検査は、保険診療として実施いたしますが、ご予約の際に予約料として5,000円をお預かり致します。検査終了後に公認心理師による検査資料作成料として2,500円はそのままお支払いいただき、残りは返金致します。
  • カウンセリングは1回50分で5,000円の費用がかかります。ご予約の際に予約料として2,500円をお預かり致します。
  • カウンセリング・心理検査共に、実施日の当日キャンセル、30分以上の遅刻、無断キャンセル、につきましては、理由の如何に関わらず予約金全額のご返金を致しかねますので、ご予約の日時設定には十分ご注意下さい。

一般外来

薬物療法
心の病は脳の神経伝達物質のアンバランスを生じさせると考えられており、それらの改善をはかるため現在は様々な薬剤が開発され治療に利用されています。使用する薬物の組み合わせや選択等により、薬物療法は飛躍的に進歩しており治療効果および安全性も向上しております。当診療所では、必要最小限の薬物使用による適切な処方を心がけて参ります。
精神療法
患者様のお話を受容的・共感的にお伺いします。また、ご自分の思い込みや偏ったとらえ方について認知行動療法的に向き合うことで改善を目指していきます。また、薬物療法が奏功する為のアドバイスやサポートを行います。
心理検査
生まれながらの気質、成長過程で身についた性格傾向、物事の考え方の特徴について、また、心理発達傾向、知的レベル、認知機能などについて、医師が診療を行う上で必要と判断した場合、公認心理師が各種心理テストを行います。
カウンセリング
公認心理師が一対一の面接を通し、十分な時間をかけて患者様のお話をお伺いします。そして、平穏な日常生活を脅かす様々な問題点について共に考え、一人ではなかなか見つけられない解決方法を見出せるようお手伝いを致します。
日々のストレスの積み重ねで、多様な自律神経症状(頭痛、動悸、不眠、腹痛、咳嗽、その他)が出現することはよく知られた事実ですが、思いを誰にも打ち明けられずなかなか解消出来ないまま我慢の日々を送っている方も多いのではないでしょうか。定期的に思いを語る事で心が軽くなり、思考内容が整理できるほか、抱えた解決の糸口に自ら思い当たる事もあるでしょう。丁寧な対話を通じて最終的にはご自分の力で問題を解決できるよう、また自分に自信が持てるようお手伝いをして参ります。

症状について

このような症状がある方はご相談下さい

  • 眠れない日が続く
  • 不安や恐怖を感じる
  • 疲れがとれない
  • 集中できない
  • 気分が沈む
  • 心や身体に不安な方
  • 会社や学校に行けない
  • イライラしやすい
  • やる気がおきない
  • 忘れっぽくなった
  • 人の視線が気になる
  • 胸がドキドキする
  • すぐ焦ってしまう
  • 他人の声が聴こえる
  • もの忘れをしやすくなった
  • 冷汗が出る
  • 乗り物に乗れない
  • 緊張するとお腹が痛くなる
  • 人ごみや狭い場所で動悸や過呼吸が起きる
  • 体調が悪いのに病院で検査をしても異常がない
  • 気持ちのコントロールができない
  • 何度も確認したり手を洗ったりすることを止められない
  • 人前で緊張して赤面したり声が震える
  • 食事を自分でコントロールできない(拒食、過食)
  • 他人には見えないものが見える
※ その他気になる症状がありましたらお気軽にご相談下さい。

もの忘れ外来について

我が国は高齢化が進み、65歳以上の高齢者数が大変な勢いで増加しています。それに伴い、認知症と診断される方々も大変多くなっています。
厚生労働省の報告では、65歳以上の4人に1人が認知症(または軽度認知障害【MCI】)と診断が可能といわれています。それを踏まえますと、認知症は早期診断がとても重要となります。なぜなら、お薬によって進行を遅らせる可能性があり、健康に過ごせる時間を長くすることができますし、鑑別診断を行うことによって、認知症と同じような症状がある他の疾患(甲状腺機能障害、ビタミン欠乏症、脳腫瘍、うつ病、ほか)と判明した場合に、治癒に向けた治療ができる可能性もあるからです。
そこで、当診療所では、横浜市18区の中でも高齢化率が高い金沢区の一員として、専門外来としての「もの忘れ外来」を行っています。未診断の方も他の医療機関で診断済の方も遠慮なくご相談ください。

もの忘れ外来における診断と治療の流れ

① 問診による病歴聴取
主にこれまでの経過をお伺いします。一般に、日常生活に支障を来すような段階に至るまで年単位の経過であることが多いため、過去に遡って経過を聴取します。ご家族またはご本人の事を良く知っていらっしゃる方からお話を伺います。
この段階で認知症に類似した症状がある精神疾患(うつ病、アルコール依存症、せん妄など)を除外します。
② 認知機能スクリーニング検査
長谷川式簡易知能検査(HDS-R)、または、MMSEによる検査を施行します。両者共に、簡単な質問にお答え頂き結果を点数化します。いずれも30点満点です。定型的検査に加えて、補助的な質問(簡単な指示、ことわざの意味、作画など)も適宜加えてアレンジしています。
点数の高低だけでなく、答え方や、検査に対する協力姿勢の有無、どの項目の質問がうまく答えられないのかをみています。
③ 血液検査
必要であれば、甲状腺疾患、肝障害、腎障害、梅毒などの感染症、ビタミン欠乏症、など、認知症と類似の症状が出現する疾患がないか確認します。
必要に応じて薬物治療を開始
ここまでは当診療所で行います
以下は協力医療機関で行います
④ 画像検査(形態画像検査)
頭部のCTスキャン MRIなどを施行します。主な目的は以下の通りです。
  • 脳萎縮(縮み具合)の程度を観察すること
  • 脳萎縮の部位を把握・特定すること
  • 脳出血、硬膜下血腫、脳梗塞などの確認
  • 脳腫瘍など占拠性病変の確認
  • 正常圧水頭症の有無を確認
病態によっては治療によって劇的に改善するものがあります。MRI検査の結果で 脳萎縮の程度が肉眼的に問題なさそうでも、健常人との比較によるコンピューター解析(VSRAD)で特定の場所の萎縮が明らかとなり、診断ができることもあります。
⑤ 画像検査(機能画像検査)
SPECT、PETなどにより、脳血流の低下や糖代謝低下(脳細胞栄養を活用できていな い脳細胞の状態)の場所や程度を検査します。
④の形態画像機能で全く問題がないのに、症状が進行している場合などでは、特定の部位で明らかに異常が観察されることがあります。
⑥ その他の検査
脳波検査、MIBG心筋シンチグラフィー、DAT SCANなど
補足的な診断として行います。
ここからは再び当診療所で行います
⑦ 必要に応じて薬物治療を開始または、経過観察

認知症の種類

全体の半分以上がアルツハイマー型認知症です。次いで、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、その他の認知症、と続きます。

主な症状

大きく、中核症状と周辺症状の2つに分類することができます。
中核症状
  • すぐ前の事をすっかり忘れてしまう
  • 同じ事を何度も繰り返して言う
  • 置いた物の場所がわからなくなり、いつも探している
  • 日付や時間について正確に言えない
  • 季節に合わない服装をしてしまう
  • 薬や金銭の管理が上手くできなくなった
  • 火にかけた鍋をよく焦がしてしまう
  • 普段使用しているもの
    (洗濯機、TVのリモコンなど)が使えない
  • 同じものばかり購入してしまう
  • 外出先で自分がどこにいるのかわからなくなる
    など
中核症状
周辺症状
  • 全体的に活気がなく、意欲が低下している
  • 些細な事でイライラしたり、怒りっぽい
  • 介護(入浴、更衣など)を嫌がり、抵抗する
  • 大きな声や奇声を発したり、暴力をふるう
  • 「物を盗まれた」と周囲の人間を疑う
  • いないはずの人が見えたり、声が聞こえたりする
  • 食物以外の物を口に運んでしまう
  • 徘徊(無目的に歩き回り、動き回る)がある
  • 昼夜が逆転して、夜間眠らず過ごしてしまう
    など
周辺症状

症状に対する治療

中核症状に対する治療
認知症の進行を抑えることを目的として使用します。認知症が治るわけではありませんのでご注意ください。我が国では、経口摂取の抗認知症薬が複数種類使用可能であり、症状や進行度に応じて使い分けます。治療薬の効果は図1の様なものと考えられます。抗認知症薬は少量から副作用に注意しながら段階的に増量していきますが、一日の最大投与量まで増量するとは限りません。また、当診療所では、静脈点滴で投与するタイプの抗認知症薬治療も実施しております。導入手順等、詳しくは当診療所の地域連携相談室までご相談ください。
( 図1 )
抗認知症薬は少量から副作用に注意・観察しながら段階的に増量していきます。1ヶ月〜半年程度かかります。ただ、必ずしも最大量まで増量するとは限りません。また、認知症の進行の程度によって使用する薬剤が異なります。
周辺症状に対する治療
認知症の方の症状を正しく理解し、介護者が対応方法を工夫する事によって、症状が軽症化することが知られています。そのための実践的なアドバイスを行います。
また、薬剤が奏効すれば、穏やかで心配の少ない暮らしができるようになります。症状の種類によって使用する薬剤は異なります。不眠ならば睡眠薬、興奮が強い場合は安定剤、意欲低下・活動性低下が顕著であれば抗うつ薬・抗パーキンソン病薬などを使用することがあります。
その他、漢方薬、抗てんかん薬、抗精神病薬などが適宜使用されます。 ただし、認知症は高齢者が多いため、肝臓の機能が低下しており、他の薬(高血圧の薬、骨粗鬆症の薬、高コレステロールの薬など)を服用していることも多く多剤併用となりがちです。できる限り体に負担の少ない薬を選択し、少量の使用にとどめるように工夫をして参ります。

認知症無料相談について

当診療所では認知症の無料相談を行っております。

発達外来

対象疾患

発達障害 知的障害 高次脳機能障害 それに類する障害全般について診療を行います。
  1. 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  2. 注意欠陥多動性障害(ADHD)
  3. 知的障害
  4. 高次脳機能障害
  5. その他
あくまで治療や生活支援・指導を目的としておりますので、診断だけを目的とした遠方居住者の受診は原則お断りしております。

治療対象年齢

小学校5年生〜年齢の上限なし

診療医

診療所医師と大学病院より招聘した児童精神科の専門医で診療にあたります。患者様の年齢や症状によって予約枠を決定します。診療医の指定は応じかねますので、ご協力願います。
また、20歳以上の成人の方で、上記疾患についての診断をご希望の方は、心理検査を受けていただく必要があります。ご予約の際に予約金として5,000円をお預かり致します。検査終了後に公認心理師による検査資料作成料として2,500円はそのままお支払い頂き、残りはご返金致します。
ただし、心理検査予定日における、当日キャンセル、30分以上の遅刻、無断キャンセル、につきましては、理由の如何に関わらず予約金全額のご返金を致しかねますのでご承知おきください。

診断・治療について

  1. 当診療所では、発達障害を疾患としてではなくご本人の特性としてとらえ、その特性が社会(学生)生活を送る上で様々な困難を生じている場合に共に解決方法を考えながら、必要に応じて二次的な症状(不眠、不安、興奮、抑うつ、など)に対して標準的な薬物療法も取り入れて参ります。
  2. ご本人の大まかな特性を把握するために簡単なスクリーニングテストを行います。また、医師が必要と認めた場合、詳細な心理検査を受けて頂くことがあります。
  3. 発達障害に合併した精神症状(うつ状態、幻覚妄想状態、ひきこもり、不安発作、興奮、不眠、食思不振など)については、その症状に適した薬物治療を中心に行います。
  4. あくまで治療を目的としておりますので、診断だけを目的とした遠方居住の方の受診は原則お断りしております。
  5. 発達障害の診断に関係なくアトモキセチンや塩酸メチルフェニデートなどの薬物を取得する目的での受診はお受けしておりません。
  6. 高次脳機能障害の方については、最新の画像検査結果がわかるデータ等を受診にお持ち下さい

症状・経過

児童も含めた一般的な発達障害の概念につきましては、厚生労働省のホームページをご参照下さい。
大人の発達障害によくみられる症状
A) 自閉症スペクトラム(含アスペルガー症候群)
  • 場の空気が読めないとよく言われる
  • 相手を思いやる気持ちがどういうことかわからない
  • 対人関係で上手く距離がとれない
  • 感情の起伏が大きい
  • 規則的な作業が得意で、延々と続けることができる
  • 環境の変化に対して柔軟な対応ができない
  • 話し言葉と書き言葉の使い分けができない
  • 文字を字義どおりにしか解釈できない
  • あいまいな状態が苦手で、白黒はっきりさせないと気が済まない
  • 他人と比較して一定の音に敏感過ぎる
  • 思ったことをすぐに口にしてしまう
B) ADHD
  • 色々な物事を同時にこなすことができない
  • 気が散りやすい
  • 衝動的で感情の制御をすることが苦手
  • 物事が長続きしないが、一度集中すると他の事に全く目を向けることが出来ない事がある
  • 仕事・勉強などでミスが多い
  • 興味が持てない事に取り組むと眠気が強くなる
  • 約束したことを覚えていない事がよくある
  • 我慢が苦手 順番を守れない
C) 高次脳機能障害については、国立障害者リハビリテーションセンターのホームページを御覧ください